もしあなたが探しているのが 普通の塾なら大手塾会社でよいかと思う。(ちなみに個人的なオススメは武田塾)だが「受験のためだけに勉強するのはバカバカしい」と思えるなら普通の塾以外を探すべきだ。
#KumagayaClass は何が普通の塾と違うのか?
まずはデメリットについて正直に語っておこうと思う。
受験や成績のためではない。
特に難関校の受験に関してはプロとは言えない。そのかわり苦手科目に特化した指導を行っている。とはいえ偏差値60前後の難易度の受験であれば普通に通用する。問題の解き方といったテクニックではなく、学習能力という根本を鍛えるアプローチだからだ。
次に教室がない。
試算したところ塾費用の内訳は4割が教室維持費だったのでコストカットした。だが本当に大事なのは捗る学習環境があることだ。勉強会はオンライン、自宅、カフェ、会議室など、生徒にとって学習効率が高まる場所を選べばいい。一緒に勉強するメンバーも自由に呼べる。
そして短期的な投資ではない。
たしかに大量の宿題や暗記といった指導は短期的に見れば有効かもしれない。「明日テストがある」「1ヶ月後に成果が欲しい」といった場合だ。だがそれはその場凌ぎだ。短期的な詰め込みを捨て、学習能力を鍛えるという長期投資となるスタイルの指導を私は選んだ。
では苦手科目に取り組むメリットとは?
苦手科目を克服できる。
当然すぎるが重要なことだ。学校で習う内容は専門知識への入り口だ。数学を理解できればChatGPTの深層学習モデルを操れる、英語を扱えれば通訳ができる、かもしれない。また現代で求められる技能は複雑化している。つまり複数の領域での深い知識を組み合わせる必要があり専門知識の価値は増している。
受験戦略として有効である。
受験は総合点で決まる。点数を増やすなら80を100にするより、20を40にする方が早い。
誤解を与えないために言っておくと、私は生徒が受験のために努力することは否定的ではないだ。私自身も東工大の院を出るまで3度の受験を経験している。全て目標が達成できなかったという点では失敗している。だが大事なのは合格そのものではない。合格という目標に対し試行錯誤するプロセスと、テストに取り組むことで専門知識を深めることだ。
学習能力を鍛えるしかない。
これは苦手科目の原因と表裏一体だ。なぜ苦手科目ができるのか?多くの塾は問題の解き方を教えるがこれでは解決しない。そもそも、そういった問題の解き方や基礎知識は教科書や参考書に書いてある。調べればいい。テストで赤点を取っても自分の弱点を分析し、それを克服するための教材を探し、取り組めばいい。つまり自力学習能力が低いから苦手科目になる。これは根が深い問題だが裏を返せばチャンスである。苦手科目を克服できれば自力で学習できるようになっているはずだ。
苦手科目の原因は学習能力だとするなら、別の疑問が生まれるはずだ。
なぜ学校や塾に行ってるのに自力で学習できないのか?
一般的な教育システムはこんな感じだ。
長時間の授業
問題の解き方を教える
理解より暗記
大量の宿題
決められたカリキュラム
これの何が問題か?
自主性の低い学習。
シンプルな話だ。自主学習できないのは自主的に学習する機会も経験も余地もないからだ。
学生は授業や宿題で時間を奪われじっくり学ぶ余地がない。そもそも授業や宿題やカリキュラムの内容を決めたのは誰だ?学習したいテーマから目標を決め勉強方法を検討し教材を選び場所や時間などの計画を立て試行錯誤する。そんな経験や機会があるだろうか?
非効率な勉強方法。
学校も学習塾も名前の割に学習について教えてくれない。学習科学の研究結果が反映されおらず、非効率な勉強方法が続けられている。例えば線を引く、語呂合わせ、テキストの再読など学校では定番の方法は非効率だ。また生徒が効果的な勉強方法を試す環境もない。教わらずに自分で考える「生産的失敗」、教わるのではなく自分が教える「ティーチング」などは学校のコンセプトとは真逆である。「頭の中で架空の議論を行う」というテクニックを私は教えるが、そもそも他人と議論をする経験がない生徒もいた。
モチベーションを無視した教育
結局のところこれが一番の問題かもしれない。モチベーションは自主性と効率にも関わってくる。自主性を発揮でない環境はモチベーションを妨げる。好奇心は理解することへのモチベーションであり、好奇心がない状態では退屈なだけでなく知識定着率が下がる。暗記は「何故そうなるのか?」「どんな意味があるのか?」といった好奇心を無視している。「とりあえず問題の解き方を暗記しろ」と指導するのは、一見効率的だがその場しのぎだ。理解をしてないことは記憶に残らない。
ではどうするのか?
自分専用の塾。
つまり生徒に学習というプロジェクトの主導権を与える塾だ。どう学習するかは生徒と考える。テーマ、方法、教材、目標、時間、場所、メンバーなどを決めたり試したりするプロセス自体が最大の学習だからだ。だが自主的な学習は簡単ではない。苦手科目ならなおさら。効果的な学習方法については知識が不足しているだろうから私が提案しサポートする。フィードバックと勉強会もそのためのサポートだ。
勉強会。
授業のように一方的に教えるのスタイルではなく。一緒に勉強し疑問点をディスカッションするスタイルだ。生徒が実際にどのように学習しているかを見ることができる。そしてよりよい学習方法を試すための勉強会だ。リクエストに応じて開催する。人にもよるが月1回から4回程度。場所はオンライン、自宅、カフェ、会議室など。学習効果を高めるために勉強会のメンバーに友達を招待してもいい。もちろん1体1も可能。
フィードバック。
日々の学習をオンラインでサポートする。週1回長い授業をするより、毎日短いフィードバックを行った方がいい。日々の小さな進捗を見つけ出すことでモチベーションが維持できる。また学習プロジェクトを素早く修正でき、日常にある学習を妨げるものを取り除くサポートができる。このフィードバックは平日であれば毎日可能だ。